「もっと部下やお客様に関心を持ってほしい」
そう感じることがあるかもしれません。

ここで一つ大切な視点があります。
リーダーが社員に関心を向けていない組織では、その関心は現場まで届きにくい、ということです。

これは精神論ではありません。
リーダーシップ研究(メタ分析)では、部下の行動や職場の雰囲気は、方針や指示そのものよりも、上司が日常的にどのように振る舞い、どんな関わり方をしているかと強く関連することが、繰り返し示されています。

人は「言われた通り」ではなく、「普段の上司の姿」を見て行動する面があるからです。

リーダーが社員に関心を向けると、社員はその下の部下に目を向けるようになります。

その結果、現場の視線が自然とお客様へ向かっていきます。

関心とは、ただ頻繁に声をかけることでは
無いと私は考えます。

表情や声のトーンの変化に気づくこと。
小さな成果でも、言葉にして認めること。

こうした日頃の行動が、
「自分は見てもらえている」
という安心感を生みます。

心理学の研究でも、理解され、関心を向けられていると感じたときに、主体性や協力的な行動が高まりやすいことが分かっています。

お客様に関心を持つ社員を育てたいなら、まずリーダーが社員に関心を向けることが大切だと私は考えます。

当社で行なっている具体例の一つとしては、
上司と部下との面談の場面を録画したものを元に、上司の対応、指導スキルを
私が指導しています。