2025/11/19 「それ違うよ”をやめたら 部下が自分から動き出した」 という話
「それ違うよ。こうして」という指摘は、一見わかりやすいですが、相手は、怒られた、となりあまりこちらの話が入らなくなります。 このことについては、相手からの言葉がガードを上げさせ(自己防衛を呼び)学習効果を下げることがあるという研究結果があります。 一方で、「こういうふうにやってくれたら助かる」と“望む姿”を伝える言い方は、本人が次の行動イメージしやすく、相手の自ら行う力を高めるほうに働きます。 行動の具体的な期待を明確にすると、パフォーマンスが改善しやすいという結果は、組織心理の研究でも繰り返し示されています。 だから私は、「これは違う」とはあまり言わずに、 「自分から報告してくれたら助かるよ」 のように、こちらが望む未来の姿を具体的に伝えます。 もう一つ意識しているのは、「どうすればその姿に近づけると思う?」と相手自身に考えてもらうことです。自分で方法を選べる状態は、やらされ感ではなく主体性(自律性)を生み、モチベーションにもつながります。 まとめると: ・間違いを刺す言葉は人を守りに入らせる ・望む姿を共有すると人は前に出る ・やり方を自分で決めさせると人は続ける この3つを押さえると、「注意」はただの注意ではなく、相手の成長エンジンになります。




