2025/08/07 村上春樹著 海辺のカフカを読んで
ある場面が心に残りました。
自分ではどうにもできない“何か”を抱えた人と、それを静かに受け入れる人が描かれているように思います。
どちらも多くを語らず、ただそこにいるだけ。
けれど、その存在が相手を救っている、そんな関係です。
少年もまた、迷いや不安を抱えながら旅を続けます。
時には行き先が見えず、立ち止まりそうになりながらも、出会った人々との関わりが、少しずつ彼を前に進ませていく。
読んでいると、「人は結局、一人で生きていくわけではない」ということを思い出させてくれます。
私も色々な人に助けられてるなぁとしみじみ思った作品でした。
村上春樹さんの小説は、色々な解釈、例えば自分の成長の度合いに応じた解釈ができて面白いですね。