2025/06/25 街とその不確かな壁 村上春樹 を読んで
最近、言葉の引き出しを増やそうと、小説を読む時間を取っています。 この物語は、私にとって「なるほど、そうそう、そういうことなんだよな」と、何度も頷きました。 私たちが日々感じている現実、密かにおもっている希望。そしてつい目を背けたくなるような絶望。そういったものが、複雑に絡み合いながらも、この小説の中に見事に描かれていて、ページをめくるたびに深く共感しました。 本を読みながら、まるで自分自身の内側を覗き込んでいるような、不思議な感覚に包まれました。 私たちが日々直面する不確かな状況や、心の中にある見えない壁について、改めて深く考えさせてくれる一冊です。そして、その不確かさの中にこそ、真実の姿が隠されているのかもしれないと、静かに問いかけてくるようでした。